

四大卒業後、公務員を目指していた大橋。しかし、就職活動中に偶然出会った大庄に惚れて、入社を決意する。飲食業界でアルバイトもしたことがなかった彼女の決断に、周りは驚いた。
大庄の会社説明会で聞いた理念や考え方にビビビッときて、ほかの会社を受けることなく即決しました。入社するまでは、親や周りの友人、大学の先生までもが、「四大出てまでやる仕事?」と猛烈に反対されましたね。それでも私は大庄の考え方を信じて、岩手県から上京しました。
自分の直感を信じ、周りの反対を押し切って大庄に入社した大橋。「やるからには店長を目指したい」という思いで、ステップアップを繰り返し、入社1年半で店長に就任した。しかしそこで大橋を待ち受けていたのは「コミュニケーション」という大きな壁だった。
やるからには店長を目指したいと思っていたので、入社1年半で研修に合格して店長になれたときは嬉しかったですね。でも最初は、調理場の職人さんとのやり取りがなかなか上手くいかなかったんです。私は調理のことは分からないけど「こうして欲しい」という要望はあります。その伝え方がヘタくそだったんですよね。当時は怖いもの知らずだったから、相手のことを考える前に自分が言いたいことを言って、ケンカして、泣いてばかりいました。社長にも「お前は泣き虫だな」って言われて(笑) 正直、最近になってようやく伝え方やお願いの仕方が分かってきたような気がしています。
相手のことを真剣に考え、「尊重した伝え方」ができるようになってから順調に回りだしたという大橋。それは彼女が自分を変えていった努力だけの成果ではない。入社して8年間という長い間、小岩店の最前線でお客さまの要望を吸い上げ続け、店の信頼を築いてきたという実績が周囲に認められたということも関係する。
入社以来、ずっと小岩店で働いています。ここまで継続できたのは、「このお店を守りたい」ってずっと思ってきたから。実は、これ以上上のポジションを目指そうとは思っていなくて、大好きな小岩でお客さまや従業員のみんなを大切にしたいと思っているんです。
新しい店長を育てることと、小岩で働く従業員全員の教育をしっかりやること、それから結婚して子供どもを産めたら120%です!
小岩は第二のふるさとで、お客さまが家族のように思えるんですよね。だから、お店に来てくれたお客さまには元気になって帰ってもらいたい。自分がバカになってでも笑ってもらえたらイイ。笑わせてなんぼかなって思っています(笑) 入社前は反対していた母も「大変そうだけど楽しそうに働いているから、この仕事は向いていたんだね」って言われるようになったんですよ。
「継続は力なり」を体現する大橋。大好きな小岩店を守りたいという母性にも似た温もりでもって小岩店の信頼を築いてきたからこそ、調理場の職人からも認められるようになった。またその想いは訪れるお客さまにも十分伝わっており、常連客でお店が埋まることも珍しくない。「攻め」だけが良いのではない、しっかり「守り」を固める彼女のやり方は、まさに女性らしいやり方と見ることもできる。もちろん「攻め」「守り」どちらの要素を用いたとしたとしても、継続する力があればいつかは成功につながる。
お店には「また来たよ!」なんて声をかけてくれる常連のお客さまが多いですね。中には「千晶!」とか「ママ!」とかって呼ぶお客さまもいて(笑) それに、馴染みばかりだから、お店のことを考えてまずいところをもズバリと言ってくれる方が多いんです。「このメニュー、前と味が変わってない?」「新メニューの味付けイマイチだよ」「新人さんの接客、ちゃんと教育しなきゃダメだよ」とか。指摘されたことはきちんと改善して、次に来店していただいたときに報告しています。はっきり言ってもらえるなんて、幸せですよね。このお店はすごく愛されてるんだなぁっていつも思います。
常連客が課題をはっきり言うのは、大橋のいる小岩店を心から愛しているから。8年間かけて築いてきた信頼の賜と言える。小岩店は彼女なしでは語れないと言っても過言ではない。最後に、今後の目標を聞いた。
新しい店長を育てることです。本当の気持ちは、いつまでも小岩にいてお店を守っていきたいけど、それじゃ自分も周りの従業員も成長できないですからね。いつの日か、私がほかの店舗に行くことがあったとしても、小岩店がずっと愛されるお店であり続けるように、店長になって守ってくれる人を育てたいです。それから、もうひとつ。小学生のときに父親が他界したので、私は母親に女手一つで育ててもらったんです。だから、早く結婚をして子どもを産んで、孫を抱かせてあげたい。お客さまやスタッフはもちろん、家族も大切にできる強い女性になりたいと思っています。



















