

料理好きの少年が叶えた夢、挫折、そして人生を変えることになったかけがえのない出会いを聞いた。
幼い頃から料理を作るのが大好きで、将来は「自分のお店を持つ」ことが夢でした。だから、高校卒業後に焼肉屋に就職してからは、経験を積んで資金を貯めることに必死でしたね。夢が叶ったのは僕が22歳になったとき。8坪の小さなカウンターの居酒屋をオープンさせました。お店は僕ひとりで営業していたから、何でも自分で決めて行動を起こさなきゃいけない。すごく大変だったけど、お客さまが僕に会いに来てくれることがうれしくて、とにかく毎日無我夢中でした。
「店を持つ」という夢にわき目もふらず突き進み、実現させた鈴木。人が人を呼び、店が軌道に乗り始めた翌年、ひとりの女性との結婚を決めた。家族ができたことで精神的な安定を得られるとともに収入面を安定させたいという想いが芽生え始めた。
家族のためにも安定した収入が必要だと考えるようになってから、将来のことを深く考えるようになりました。すると、この先どうしていきたいか、全然思い浮かばないことに気づいたんです。お店を持つこと自体がゴールだったみたいで。だから、先のビジョンも描くことができなかったんですよね。これが引き金となり、順調に経営していたお店を3年目で閉じることにしました。
安定と共感できるビジョンを求めて新しい職場を探し始めることになった鈴木。しかし若い頃に店を持ち「接客」の大切さを理解していた彼は、多くの飲食店で用いられている「接客のためのマニュアル」に強い違和感を覚えた。納得がいかず職場を転々とするがその思いは払しょくできない。そんなとき大庄と出会った。
1%マイナスにした理由は、家族と一緒に暮らせていないから。一緒に住めたら100%です!
ある日、たまたま地元の大庄の居酒屋に飲みにいったんですよ。席に通され、注文しながら感じたのは「このお店の接客はマニュアルじゃない」ということ。しかもお客さま一人ひとりに合わせた温かい対応をしていたんです。僕が自分のお店を持っていた頃は「来てくれたお客さまを喜ばせたい、驚かせたい」という想いで接客をしていました。すごく共感できたんですよね。まさにそのときです。この大庄という会社で働きたいって思ったのは。
原点回帰とも言える大庄との出会い。だがこれで終わりではない。鈴木の考え方をさらに大きく変える衝撃的な出会いが待っていた。
大庄には人と真剣に向き合いながら問題を解決していく風土があるんですよね。そのひとつが創業者のひとりである平センター長の研修です。仕事が終わってから研修に行くと、疲れからついつい眠ってしまうことがあったんですが、そのとき平センター長に叩かれてしまって。でもそれは寝たことに対して怒ったのではなく、怒られた後どう行動するかを見ていたんです。たとえば、お店でお客さまからお叱りを受けたときに、表面上は謝ったとしても、表情や気持ちに真剣さがなければ相手はそれを感じとってしまいますよね。ちゃんと心から謝ることができて、真摯に対応することがいかに大切か。平センター長の研修はそんな気づきを根気よく伝えてくれて、僕の考え方や行動に深みを与えてくれました。
自分に嘘をつかず、真っ直ぐひたむきに人生を歩んできたことで、かけがえのない出会いを多く経験してきた鈴木。今後のビジョンについて聞いた。
いまは単身赴任で働いているから、将来的にはまた地元の郡山にUターン独立して家族と一緒に暮らせたらイイなと思っています。だけど、僕の内面から鍛えてくれて、人生を導いてくれたこの会社には絶対に恩返しをしたい。お客さまやスタッフ、家族、関わる人すべてにお世話になっていて、それは感謝すべきことなんだって気づかせてくれたのは大庄ですから。大庄に入る前は不規則な生活を支えてくれる妻の存在は、当たり前だとさえ思っていました。一番感謝しなきゃ、バチが当たりますよね(笑) だから、もし独立できなかったとしても、家族と一緒に暮らしながら会社への恩返しができたら最高だと思っています。



















